「グレード3でした」
「組織学的グレードは2です」
病理結果でこんな数字を渡されると、「グレードが高いほど悪いの?」と気になりますよね。
ひとことで言うと、組織学的グレードはがん細胞の「顔つき」が、本来の正常な細胞からどれくらい外れているかを表す数字です。
グレードは「設計図の壊れぐあい」
私たちの体の細胞は、DNAという設計図をもとに作られています。
がん細胞は、その設計図のあちこちが書き換えられたり壊れたりして、本来の細胞とは違う「顔つき」になっています。
組織学的グレードは、その「設計図の壊れぐあい」を、顕微鏡で見て採点したものです。
グレードを決める3つの観点
- 細胞の形がどれくらい乱れているか
- 細胞の核(DNAが詰まっている部分)の見た目
- 細胞が分裂している様子がどれくらい多いか
それぞれを点数化して合計し、最終的にグレード1〜3に分けます。
グレードの意味
- グレード1(低異型度):正常細胞に近い見た目/ゆっくり増える
- グレード2(中異型度):その中間
- グレード3(高異型度):見た目がかなり乱れている/速く増える
グレードとKi-67の違い
組織学的グレードもKi-67も、どちらも「増殖の速さ」に関係する指標ですが、少し違います。
グレードが高いと、どうなるの?
グレード3(高異型度)の場合、
- 増殖が速い
- 抗がん剤が効きやすい
- 一方で、進行が速い傾向
という特徴があります。
ただし、グレードだけで治療方針が決まるわけではありません。サブタイプ・ステージ・Ki-67・OncotypeDXなど、いくつもの情報を組み合わせて、その人にあった治療を決めていきます。