放射線治療の種類

放射線治療は、がん細胞のDNAを壊して、がんを叩く治療です。

乳がんでは、目的別にいくつかのパターンがあります。

① 温存乳房照射(部分切除後)

部分切除した後、残った乳房に行う放射線治療です。最も一般的なパターン。

  • 期間:3〜5週間程度、平日毎日
  • 目的:温存した乳房での再発を防ぐ
  • 副作用:皮膚の日焼け様変化、倦怠感

最近は「短期照射」(1〜3週間で集中的に照射)も普及しています。

② 胸壁照射(全摘後)

全摘した方のうち、リンパ節転移が多いなどのリスクが高い方に行います。

  • 期間:5週間程度
  • 対象:リンパ節転移4個以上、皮膚浸潤、断端陽性など
  • 目的:胸壁での再発を防ぐ

③ 領域リンパ節照射

わきの下、鎖骨の上下、胸骨の裏など、リンパ節領域への照射です。

  • 期間:5〜6週間
  • 対象:リンパ節転移ありの方
  • 目的:リンパ節領域での再発を防ぐ

④ 緩和的照射

進行・再発例で、症状緩和のために行う放射線。

緩和的照射の対象

    • 骨転移の痛み
    • 脳転移
    • 局所進行で出血・潰瘍がある
    • 神経圧迫による麻痺

数回〜2週間程度の短期間で、症状を和らげます。

⑤ 定位放射線治療(脳転移など)

脳転移などに対して、ピンポイントで集中的に照射する方法。

  • ガンマナイフ、サイバーナイフ、IMRTなど
  • 1〜数回で完了
  • 周りの正常組織への影響が少ない

まとめ