ケモブレイン(抗がん剤による認知機能低下)

「最近、物忘れがひどい」
「集中できない、頭がぼーっとする」
「言葉が出てこない」

抗がん剤治療中の方からよく聞く悩みです。これをケモブレイン(Chemo Brain)と呼びます。

ケモブレインとは

抗がん剤治療に関連して起こる、

ケモブレインの症状

    • 物忘れ・記憶力の低下
    • 集中力の低下
    • 言葉が思い出せない
    • 複数のことを同時にできない
    • 計算が遅くなった気がする
    • 普段できることに時間がかかる
    • 頭の中の「もや」感

これらが、治療開始後に出てくる症状群です。

どれくらいの方が経験する?

報告にもよりますが、**抗がん剤治療を受けた方の30〜70%**が経験すると言われています。

決して「気のせい」「歳のせい」ではなく、実際に脳の働きへの影響が研究で確認されています。

なぜ起こる?

完全には解明されていませんが、

  • 抗がん剤による脳の微小な炎症
  • 治療に伴うホルモンバランスの変化
  • 疲労・睡眠障害の影響
  • 不安・抑うつの影響
  • 貧血の影響

など、複数の要因が組み合わさっていると考えられています。

いつまで続く?

ケースバイケースですが、

  • 治療中:症状が強い
  • 治療終了後数ヶ月:徐々に改善
  • 1〜2年でほぼ元通り(多くの方)
  • 一部は数年残ることも

対策

ケモブレインへの対処

    • 大事なことはメモする
    • スマホのリマインダー機能を活用
    • カレンダーで予定を可視化
    • 一度に1つのことに集中
    • 軽い運動(脳血流改善)
    • 規則正しい睡眠
    • 認知トレーニング(ゲーム・パズル)
    • 自分を責めない

仕事に影響するとき

「以前のようにテキパキ仕事ができない」と感じたら、

  • 上司に状況を伝える
  • 重要なタスクはダブルチェック
  • 短時間勤務や在宅も検討
  • 復職プログラムを活用

「無理して頑張る」よりも、「環境を調整する」発想が長期的には大事です。

まとめ