「医師に決めてもらえばいいんじゃないの?」
「素人の私が決めるのは怖い」
そう思う方もいらっしゃるでしょう。でも、現代の医療は**共有意思決定(Shared Decision Making:SDM)**という考え方が標準になっています。
SDMとは
簡単に言うと、
- 主治医:医学的な情報を提供
- 患者:自分の価値観・希望を伝える
- 両者で話し合って、納得できる治療を決める
というプロセスです。
「医師が一方的に決める」でも「患者が孤独に選ぶ」でもなく、一緒に決めるのがポイント。
SDMが大事な場面
SDMが特に大事な場面
- 全摘か部分切除か
- 同時再建するかしないか
- 抗がん剤をやるかやらないか(中間リスク)
- ホルモン療法を5年で止めるか10年続けるか
- 進行例で次の薬を選ぶ
- 緩和ケアに切り替えるタイミング
SDMの3ステップ
Step 1:選択肢を聞く
「治療の選択肢には、どんなものがありますか?」と医師に聞きます。
Step 2:それぞれの内容を理解する
各選択肢について、
- 効果(生存率、再発リスクの違い)
- 副作用
- 期間
- 費用
- 生活への影響
を確認します。
Step 3:自分の価値観で選ぶ
「私が大事にしたいこと」と照らし合わせて選びます。
- 乳房を残したい
- 仕事を続けたい
- 副作用は最小限に
- 「やれることはすべてやりたい」
- 「自然な生き方をしたい」
正解はありません。あなたにとっての正解を選びます。
主治医とうまく話すコツ
「お任せします」も選択
人によっては、すべてを医師に任せたい方もいます。それも立派な選択。
ただし、その場合でも
- 自分の体に何をするかは知っておく
- 完全な丸投げではなく、一緒に進む姿勢
が大事です。