トリプルネガティブ乳がん(TNBC)の治療は、近年大きく進歩しています。
「抗がん剤しかない」と言われていた時代から、いくつもの新しい選択肢が加わりました。
早期TNBCの治療
術前抗がん剤+免疫療法(KEYNOTE-522)
ステージⅡ・Ⅲの早期TNBCでは、
- 術前:抗がん剤 + ペムブロリズマブ(キイトルーダ)
- 手術
- 術後:抗がん剤の続き + ペムブロリズマブ(合計1年間)
という流れが標準になりつつあります。
pCRが得られない場合
術前抗がん剤でがんが残った場合(non-pCR):
- カペシタビン(ゼローダ)の経口抗がん剤を追加
- BRCA変異があればオラパリブも選択肢
進行・再発TNBCの治療
主な選択肢
- 1次:抗がん剤(±キイトルーダ:PD-L1陽性なら)
- 2次以降:トロデルビ(TROP2標的)
- 2次以降:エンハーツ(HER2 lowなら)
- BRCA変異あり:オラパリブ
新しい武器が次々登場
免疫療法
PD-L1陽性のTNBCで、ペムブロリズマブが効きます。
PARP阻害薬
BRCA変異がある方には、オラパリブが有効。詳しくは No.1303 を。
抗体薬物複合体
- トロデルビ(TROP2-ADC)
- エンハーツ(HER2 low TNBC)
これらが2次治療以降の選択肢として登場しました。