「免疫療法」と聞くと、なんだか特別な治療に聞こえます。
仕組みはシンプルで、がん細胞が免疫にかけているブレーキを外す治療です。
自分の免疫を活用する
本来、私たちの体には免疫の仕組みがあって、変な細胞ができたら見つけて攻撃してくれます。
ところが、ずるいがん細胞は「PD-L1」というレバーを使って、免疫細胞のブレーキスイッチ(PD-1)を押し、攻撃を止めてしまいます。
免疫療法は、このレバーとスイッチの間に割り込んで、ブレーキを外します。
すると、免疫細胞は本来の仕事を再開して、がんを攻撃するようになります。
詳しくは No.1018 PD-1とPD-L1 を。
乳がんで使う免疫療法
- ペムブロリズマブ(キイトルーダ)
主にトリプルネガティブ乳がんで、
- 術前抗がん剤と組み合わせて(KEYNOTE-522)
- 進行・再発のPD-L1陽性で
使われます。
副作用:免疫が暴走する
ブレーキを外す治療なので、暴走した免疫が自分の臓器を攻撃することがあります。
主な副作用
- 甲状腺機能異常
- 副腎機能低下
- 1型糖尿病
- 大腸炎
- 間質性肺炎
- 皮膚障害
- まれに心筋炎・神経障害
ちょっとした体調の変化(だるさ、動悸、下痢など)を、必ず主治医に伝えるのが大事です。