「全摘か、部分切除か」
乳がん治療で多くの方が向き合う、もっとも大きな選択のひとつです。
医学的にはどちらでもOK、なことが多い
実は、生存率という意味では部分切除+放射線と全摘で、ほぼ同じ結果が得られます。
つまり、「どちらが正解」という選び方ではなく、自分にとって何を大事にしたいかで選ぶことになります。
部分切除のメリット・デメリット
部分切除
- メリット:乳房の形が残る、傷も比較的小さい
- デメリット:原則として術後に放射線治療(4〜6週間)が必要
- 注意:放射線をやらないと、温存乳房での再発リスクが上がる
- 注意:取り切れない場合、追加切除や全摘になることも
全摘のメリット・デメリット
全摘
- メリット:放射線が不要なことが多い、再発リスクが低い
- メリット:再建すれば形を取り戻せる
- デメリット:自分の乳房がなくなる喪失感
- デメリット:再建するなら追加手術
- デメリット:胸の感覚はある程度失われる
価値観を整理する質問
迷ったときに自分に問いかけてみてください。
こんな方は全摘が選ばれやすい
- しこりが大きい(乳房に対して)
- 複数箇所にがんがある(多発)
- 部分切除で取りきれない可能性
- BRCA変異がある
- 放射線が使えない(過去の照射歴・妊娠中)
- 通院が困難
- ご本人が「全部取りたい」と希望
こんな方は部分切除が選ばれやすい
- しこりが比較的小さい
- 多発がない
- 放射線治療を受けられる
- 乳房を残したい希望が強い