乳がんの手術では、乳房だけでなく、わきの下のリンパ節もチェックします。
がん細胞が乳房から飛び出して、最初にたどり着くのがわきのリンパ節だからです。
センチネルリンパ節生検(SNB)
「見張り番のリンパ節」だけを取り出して調べる方法。現在の標準的な手術です。
- 色素や放射性物質を使って、最初に流れる「センチネルリンパ節」を特定
- 1〜3個程度のリンパ節を取り出して、その場で検査
- 転移なし → 追加の郭清は不要
- 転移あり → 状況に応じて追加郭清を検討
腋窩郭清(ALND)
わきの下のリンパ節をまとめて取り除く方法。
腋窩郭清が必要なケース
- 術前からリンパ節転移が明らかな場合
- センチネル生検で多数の転移が見つかった場合
- 炎症性乳がん
- 一部のステージⅢの方
ただし、最近は「センチネルで2個以下の転移なら、追加郭清なしで放射線で対応」という流れも増えています。
わきの手術の後遺症
特に郭清をすると、
- リンパ浮腫(腕がむくむ)
- 肩の動かしにくさ
- しびれ・違和感
- 創部周囲の感覚低下
といった後遺症が出ることがあります。
リンパ浮腫の予防と対策については No.2015 腋窩郭清とリンパ浮腫 を。