カペシタビン(ゼローダ)は必要か

「術前抗がん剤が終わって、手術してみたら、まだがんが残っていました。次は飲み薬のゼローダを8サイクル飲みましょう」

TNBCの方によく聞く流れです。

背景:CREATE-X試験

CREATE-X試験(日韓共同の大規模試験)で、

  • 術前抗がん剤後にがんが残っていた(non-pCR)方
  • 術後にカペシタビン(ゼローダ)を6〜8サイクル追加
  • TNBCで再発・死亡を有意に減らした

ということが報告されました。これがTNBCの標準治療になっています。

なぜTNBCで効くの?

TNBCは、

  • 増殖が速い
  • 化学療法への反応性が高い
  • でも一部の細胞は標準治療に抵抗性

このような細胞に対して、別のメカニズム(5-FU系)のゼローダで追加攻撃するイメージです。

カペシタビン(ゼローダ)の特徴

ゼローダの特徴

    • 飲み薬(錠剤)
    • 体内で5-FUに変換
    • 2週間内服→1週間休薬のサイクル
    • 6〜8サイクル(約5〜6ヶ月)
    • 外来通院のみ
    • 脱毛は起こらない

主な副作用

副作用

    • 手足症候群(手のひら・足の裏が赤くなる)
    • 下痢
    • 口内炎
    • 倦怠感
    • 色素沈着
    • まれに心毒性

特に手足症候群が特徴的。詳しくは No.2025 を。

ホルモン陽性でも?

CREATE-X試験ではホルモン陽性も含まれていましたが、TNBCほど明確な効果は確認されていません。

ホルモン陽性HER2陰性の場合は、ベージニオやTS-1などの選択肢を優先することが多いです。

まとめ