HER2陽性乳がんは、増殖シグナルを受け取る「アンテナ」(HER2)をたくさん持っているタイプの乳がんです。
乳がん全体の15〜20%を占めます。
特徴
HER2陽性乳がんのポイント
- アンテナが多いぶん、増殖が速い
- かつては予後が悪いタイプとされていた
- 抗HER2薬の登場で、予後が劇的に改善
- 脳に転移しやすい傾向
- 再発リスクは比較的早い時期(2〜5年)に集中
抗HER2薬で予後が激変
ハーセプチン(トラスツズマブ)が登場するまで、HER2陽性は最も予後が悪いサブタイプでした。
ハーセプチン以後、
- パージェタ(ペルツズマブ)
- カドサイラ(T-DM1)
- エンハーツ(T-DXd)
などの抗HER2薬が次々登場し、いまではホルモン陽性と同等以上の生存率が得られるようになっています。
治療の柱
- 手術
- 抗がん剤(特にタキサン系)
- 抗HER2療法(術前・術後ともに必須)
- 放射線
- ホルモン陽性も合併していればホルモン療法も追加
抗HER2療法は通常1年間続けます。